2008年5月12日

頑張れ日本の万年筆インク

五月、萌える緑色が似合う季節である。それに伴い、万年筆のインクを変えることにした。二つのコンセプトのもと、二色のインクを買いにGW中、いつもの店「書斎館」に出掛けた。

#1 暑苦しくなってきたボルドーレッドのインク。明るい上に深みがあり茶色の万年筆に似合う色。
#2 ぐっとくる青色の探索。

いくつか試してみた結果、#1,2それぞれ以下のインクを購入。

#1 Private Reserve Ink =Gray Flannel=
#2 Pilot 色彩雫シリーズ =紺碧=

Gray Flannelは、基本的にグレーのだが書いた後に僅かにグリーンを帯びる。無彩色ではないのだ。この深緑の具合が琴線に触れる。WatermanのBlue Blackとの相性がたまらない。「混ぜられる」ことが売りのインクなので期待してはいなかったが、意外や意外、みてくれの悪いボトルを裏切って(笑)、大健闘である。

次に紺碧。Pilotから発売されたばかりのインク。日本の美しい情景を再現したそうで、「朝顔」「紫陽花」「露草」「紺碧」「月夜」の五種類が発売されている。サンプルをみたところ、 朝顔はPelicanのRoyal Blue、紫陽花はCaran d'AshのBlue Sky、月夜はWatermanのBlue Blackに似ていた。ところが今回購入の紺碧は他には無い色合いを持っていた。カラッと抜けるようなターコイズブルーに、一本芯が通ったような色。ぐっときた!
ただ、一つだけ気になることが。これだけ素敵な色なのに、HPがあっさりしすぎている。もう少し手の込んだティザー広告HPがあってもいいように思う。出来映えは決して海外製に負けていないのに、なんとも地味である。折角だし、もっと頑張って欲しいものだ。



しかし万年筆のインク選びはたまらない。楽しすぎる。やめられないな、これは!!